

「ゆきひらの話」
著者 作/安房直子 絵/田中清代
発行 偕成社
発行年 2012年2月
掲載レシピ
・りんごのあま煮
おばあさんとゆきひら鍋のお話です。
病気で寝ているおばあさんに語りかけてきたのは、ずっと戸棚の奥にしまい忘れていた
ゆきひら鍋。
ゆきひら鍋は、おかゆやスープを作りましょうと言いますが、おばあさんは、冷たいものが
食べたいと言います。そこで、ゆきひら鍋は、りんごの甘煮をつくることに。
甘く煮た後、冷やすために冷たい雪の中に身を浸す姿が健気です。
雪平鍋は私も持っていますが、私のは、金属製でふたがなく、左右に注ぎ口があるタイプ
です。
この作品に出てくるのは、土鍋と同じ造りでふたも着いています。もともとこの造りを
ゆきひら鍋と言っていたのが、だんだん変わっていったようです。
ゆきひら鍋は、注ぎ口があるのがいい。これのおかげで液体を注ぐときこぼれません。
でも、注ぎ口の作りが甘いとこぼれるので、わざわざ注ぎ口のするどい職人者を買ったもの
です。もちろん重宝しています。