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膳文庫

 レシピ付き漫画や小説等を収録した文庫です。  

パティシエすばる キセキのチョコレート




「パティシエすばる キセキのチョコレート」
著 つくもようこ
発行 講談社
発行年 2014年11月15日
掲載レシピ
・サマープディング
・水玉チョコレート
・ウィーン風ブラウニー

バレンタイン前にぴったりの一冊です。

あらすじ
 もうすぐバレンタインというある日、マダムクロエのアトリエを訪ねたすばる達は、マダムク
ロエの走り書きメモを見て衝撃を受けます。
『不足。何もかも不足」
 まさかお店の売り上げがーー!? 
 マダムクロエの店は、記念日のケーキ屋さんであり、完全受注制。
 不安になったすばる達は、お客様を増やすため、宣伝しようと考え、カノンが、雑誌に載って
いた記事を思い出します。
 それは、ある人物への取材記事で、その人の名は「スーパー・スイーツ・プリンス」。
 その人が書いた記事のお店は必ず行列が出来るという今売れっ子のスイーツライターです。
 すばる達は、彼にメールを送り、取材に来てもらおうとします。
 そして、事情を聞いたつばさの働きで、つばさの両親の知り合いから、お店に出張パティシエ
の依頼が。
 オーダーは、チョコレート。
 チョコレートは簡単と思うすばる達ですが、マダムクロエは、ほんとうにそう思いますか?と意味深の発言をします。


 チョコレートは奥深いですよ。
 チョコレートの取り扱いについて、古いお菓子作りの本にはのっていませんが、今の本にはほとんど載っているものがあります。
 それはテンパリング。
 私も、一度やったことがあります。
 すごく手間がかかります。電子温度計がないと出来ないです。
 でも、これをマスターするとすごいんですよ。
 製菓用じゃない市販のチョコレートでも、艶が出来て美味しいチョコレート菓子が出来るんです。
 
 さて、この本に出てきた新キャラ「スーパー・スイーツ・プリンス」ですが、職業はライターです。
 でも、ちゃんとしたライターですね。
 グルメライターというのは大変です。一日に難色も食べて、人が呼んだだけで食べたいと思わせるような記事を書くんです。
 私は、この手の記事を読んだことはほとんどないのですが、有名なのは、「おいししゅうごまざいました」の台詞でおなじみのあの人でしょうか。今はかなりお年のはず。
 そして、出張パティシエ。
 ケータリングの一種ですが、一般家庭ではほとんど縁はないかと(わが家ではそうです)。
 アメリカの本を読むと良く出てきますが、日本ではどうでしょう、少ないと思います。
 この本でも出てきますが、パーティーや宴席にトラブルはつきもの。
 コックさんのエッセイを読んでみると大抵出てきます。
 冷静さと剛胆さと機転と柔軟性が必要です。

 しかしこの本せっかくのバレンタインをテーマにしてましたけど、ラブは出てきませんでした。それがまた印象でしたね。
 コンテストの予選はいつ出てくるのでしょう。次巻が楽しみです。





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プロフィール

HN:
神乃有月
性別:
女性
自己紹介:
膳文庫(かしわでぶんこ)管理人です。
歴史と料理本が好きです。
現在は、レシピ付き本を日々捜索中です。

 

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