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膳文庫

 レシピ付き漫画や小説等を収録した文庫です。  

ひよっこ料理人 第1巻 第2巻



「ひよっこ料理人」第1巻
著 魚戸おさむ
発行年 2012年3月5日
発行 講談社

掲載レシピ
・白米を炊いてみよう!
・おにぎり
・だし巻き卵
・とうふとワカメのみそ汁
・肉じゃが
・サンドイッチ
・焼きうどん
・つまみ三種(長いものバター焼き、鶏肉とネギ味噌大葉包み、豆腐のキムチマヨネーズ)



「ひよっこ料理人」第2巻
 著 魚戸おさむ
 発行年 2012年9月4日
 発行 集英社

掲載レシピ
・クリスマスケーキ
・かぼちゃの煮物
・旬くんもっともっと大きくな~れ鍋
・茶碗蒸し
・ライスロールキャベツ
・バレンタインクッキー
・いり卵
・おじや

 作者の魚戸おさむ先生は、「家裁の人」というマンガで知りました。家庭裁判所を舞台にした
話なのですが、おもしろかった。
つぎに「玄米先生の弁当箱」という大学生を相手にした食育マンガを描いて、継ぎに描いたのがこの「ひよっこ料理人」です。
 どうもこの先生は、家庭を舞台にした話を書くのが好きなようです。

 主人公のひよこ先生こと今田妃代子は、子供料理教室を開くべく、チラシくばりの毎日でし
た。そんなひよこが、一人の少年と出会ったところから物語は始まります。
少年は、料理は女の人がする者と言いますが、ひよこは、男の人もすると言い、こう言います。

「お料理って楽しいよー」

 そして、初めての料理教室当日には、この少年の姿が。
 ひよこと少年のマンツーマンの教室が始まります。

 
 
 この少年、旬は、小学生ですが物知りで、大人びています。
 
 
 
 
 母親はすでに亡く、父親と二人暮らしです。そして、父親ハム太は、旬の面倒はよく見ますが、料理が全く出来ません。お弁当を買ったり、外食をしたり。
 教室にこっそり通い、料理が出来るようになってきた旬が、そんな父親に言います。

「ボク、お弁当やお店でごはん食べるのもう飽きた。家の普通のごはんが食べたい」
「だからボクが作る。お父さん作れないから」

 息子の言葉に胸打たれたハム太もまた、ひよこに料理を教わるようになるのでした。

 これが、始めですが、その後いろんな親子が登場します。
 
 2巻で出てくる二組の親子は、親が勉強第一主義で、それ以外は無駄だと考えています。
 子供がしたいと主張しても、無視。これもどうかと思うんです。実社会に出ると勉強が出来るだけでは生きていけませんから。
 とくに、女性の場合、結婚相手候補の女性が、料理が出来ないとなると結婚を躊躇するというアンケートを見ました。女は料理が出来るものというイメージがありますからね
 
 料理って、大人になったからって出来るものでもないですし、そうなってからでは遅いんです
よね。

 それと、2巻でひよこがお母さん達が料理を作らない理由をこう語っています。
「きっとお料理を作る楽しさを知らないから。きっと食べる楽しさを知らないからだと思うんで
す」
 
 

 たしかに、お料理は楽しいです。
 でも、食べる楽しさは一人だけではだめなんですよね~。二人いても文句を言うだけだったら
ダメ。むずかしいです。

 そのほか、歯の話とか健康の話も交えつつ、家庭と食と子供達の未来について物語は進んでいきます。





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コメント

プロフィール

HN:
神乃有月
性別:
女性
自己紹介:
膳文庫(かしわでぶんこ)管理人です。
歴史と料理本が好きです。
現在は、レシピ付き本を日々捜索中です。

 

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