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膳文庫

 レシピ付き漫画や小説等を収録した文庫です。  

タローズベーカリー(TARO‘S BAKERY)

「タローズベーカリー(TARO‘S BAKERY)」
著者 絵/影山直美 文/さのももこ レシピ監修/太田さちか
発行 マイルスタッフ 
発売 インプレス
発行年 2022年12月8日
掲載レシピ
・たろうパン

 柴犬のたろうは、ちょっと変わった犬で毎日パンを焼き、それを自分の店で売っていました。
 けれど、ある日、売れ残りのパンを自分で食べていたところをお客さんに見られて、
ばっちいかもしれないとパンが売れなくなります。
 それでも毎日パンを焼くたろうにお客さんとしてやってきた子どもが「パンを焼いて欲しい。
でも、もっと種類が多いといいな」と言います。
 たろうが作るパンは、昔ながらのあんパンやジャムパンばかり。
 自分はお客さんのニーズに応えていたか・・・。
 反省したたろうが作ったパンとは。

  と言うストーリーで、絵は可愛いんですが、文章じたいは突っ込みどころのある設定を
しており、なんじゃこりゃ?という感じです。

 たろうの店は、店番をたろう自身がしていてレジ打ちもしている。人間のスタッフの姿はありません。
 店に犬がいることは最初からわかっているのに、たろうが残り物を処分してる姿を見て、
ばっちいからと来なくなる客って、いったい何を気に入ってこの店に来ていたんでしょう。
 たろうは、ただの看板犬で、パンは厨房で人間が作っていたと思っていたのでしょうか。

 で、太郎がおいしそうでおしゃれなパンを作った途端、清潔感はどこへやら。
 まったく気にしない顔で買いに来る。
 なんか、批判した人間が、ネットやツイッターでバカッターなどへの批判ではなく、たんなる
決めつけで批判しているような人たちのようで・・・・、

 と書いたところで、これって現実にもあり得ることだよなと気づきました。
 そうか、これは現実の批判をうまく犬を使って表現した作品なのか。
 読みが浅かったです。
 でも、その辺の心情を文章に入れてもよかったかも、
 ちょっと書き方不足で、なんか変な感じになっているのが残念です。






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プロフィール

HN:
神乃有月
性別:
女性
自己紹介:
膳文庫(かしわでぶんこ)管理人です。
歴史と料理本が好きです。
現在は、レシピ付き本を日々捜索中です。

 

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