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膳文庫

 レシピ付き漫画や小説等を収録した文庫です。  

米蔵夫婦のレシピ帳 第1巻





「米蔵夫婦にレシピ帳」第1巻
著者 片山ユキヲ
発行 小学館(ビッグコミックス)
発行年 2023年4月4日
掲載レシピ
・ソーセージと卵焼き
・味噌汁
・絶品ポークソテー
・肉じゃが
・ブラウンソースのハンバーグ
・喫茶店風サンドイッチ(コンビーフときゅうり)
・クリームシチュー

 米蔵は、「こめぞう」でも、「よねぞう」でもなく、そのまま「こめぐら」と
読むそうです。

 見た目からしていかにも不器用そうで堅物な時代小説作家米蔵は、新作に取りかかって
いる最中に妻の突然の死を知る。
 一人取り残された米蔵は、生きる気力を失いつつあった。
 しかし、新作小説を完成させるという亡き妻との約束でを思い出し、なんとか気力を
ふり立たせようとしたとき、亡き妻が残したレシピ帳を見つける。
 そこに書いてあるとおりになんとか料理を完成させた米倉は、一口食べた途端、
亡き妻の味を思い出す。
 その食卓の前には、亡き妻の姿があった。
 米倉は、残されたレシピ帳に書かれた料理を作っていく、少しずつ復活していく。

  この作品は、妻に先立たれた夫の生活の荒れ方からの復活を書くのではなく、
悲しみからの立ち直り方を主題にしています。

 よく、妻に先立たれると夫は弱いとか、すぐ死ぬとか言われていますが、
意外に長生きされる方は多いです。
 私の周囲もそうで、兄妹が多い人で兄とかの立場の人や農家出身の人は、
自分のことは自分でと言うか、けっこう掃除とか身の回りのことが出来るんですよね。
 さらに、お金があり、食にこだわりがうすいと、今のスーパーやコンビニがそろって
いる世の中では食べることにも困りません。

 それよりも心の方が大事で、寂しさからえらいことになったというのもあります。

 なので、ケアは大事です。

 主人公の米蔵は、見た目は堅物ですが、行動はまっすぐで一生懸命で、
見慣れてくると結構可愛いです。
 1巻の最後のストーリーは、ちょっと展開早い気がしますが、まぁ、そこは
あれで、とにかく次巻も楽しみです。

 



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プロフィール

HN:
神乃有月
性別:
女性
自己紹介:
膳文庫(かしわでぶんこ)管理人です。
歴史と料理本が好きです。
現在は、レシピ付き本を日々捜索中です。

 

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