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膳文庫

 レシピ付き漫画や小説等を収録した文庫です。  

パティシエすばる 誕生日ケーキの秘密


「パティシエすばる 誕生日ケーキの秘密」
著 つくもようこ
発行 講談社
発行年 2013年10月15日
掲載レシピ
・いちごムース

あらすじ

 クロエ先生に、スイーツパーティーに招待されたすばる達。
 場所はなんと、在日フランス大使館。
 目一杯おしゃれをして出かけたそこは、パティシエになる者、お菓子を愛する者にとっては、夢の世界。
 素敵な時間を過ごします。
 一方つばさが、再登場。
 中学受験を目指して勉強しつつ、プロのパティシエをわざわざ自宅に招いて講習を受けるほど、修行に励む彼女の傍には、いつも彼女を応援する母の姿が。
 
 ある日、すばる達がアトリエの店番をしていると、お客様が。
 そのお客様は、すばる立つがパティシエ見習いと知ると、彼女たちを指名してケーキを注文します。
 それは、パティシエコンテストに出すようなケーキで、テーマは、娘の誕生日ケーキ。
 イチゴを使い、どこにもないような特別なケーキを作って欲しいと依頼されます、
 やや、強引なお客様の態度でしたが、すばる達は承諾します。
 実はすばる達、下心がありました。
 スイーツパーティーで出た魔法のクリームをクロエ先生に教えてもらおうというのです。
 そのクリームを作ってケーキを作る。
 一石二鳥のアイデアに沸き立つすばる達。
 クロエ先生もオーダーがあるならと、魔法のクリームの正体を教えます。
 魔法のクリーム。それはなんとバタークリーム。
 さらに、オーダーしたお客様は、なんとつばさのママで・・・・。

 
 ほぼネタバレのあらすじですが、こんな感じです。
 バタークリームは、2000年代以前に主流だったクリームです。
 生クリームが普及し、廃れましたが、バターに品種が良くなったことなので、近年見直されています。
 私も小さい頃食べた物は、バター臭い物でしたが、今から数年前に私の地元のお菓子メーカーが出しているバタークリームを使ったケーキは、しつこくなく、ふんわりとしていました。
 バタークリームは、色づけしやすいし、加工しやすく、塗り直しがしやすいのが特徴です。

 さて、この巻ではつばさの家族関係が判明します。
 郊外の裕福な家庭で、教育熱心で、子供の望むことなら何でもする。
 今時の家庭な気がします。
 でも、それが子供のためになららいことも・・・。
 この巻で出てきたつばさママは少しやり過ぎましたね、
 でも、おかげでべったりだった親子関係に変化が生じます。
 これは双方にとっていいことでしょう。
 毒親などの言葉が出現するほど、親子関係に悩む人が増えている今の時代は、親離れと共に、子離れも大事だと私は思います。
 つばさとつばさママは、きっと良い距離感のある親子になるでしょう。

 そして、すばる達は、とうとうコンテストにエントリーレシピを提出します。
 果たして、出場できるのか。今後が楽しみです。


 
 
 
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コメント

プロフィール

HN:
神乃有月
性別:
女性
自己紹介:
膳文庫(かしわでぶんこ)管理人です。
歴史と料理本が好きです。
現在は、レシピ付き本を日々捜索中です。

 

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