「チョコレートの歴史」
著 サラ・モス、アレクサンダー・バデノック 訳 堤理華
発行年 2013年1月29日
発行 原書房
掲載レシピ
・最高のチョコレートを作る方法(1704年 ロンドンで出版された「完全女性指針
Accompilsh`d Female Instructor」より)
・チョコレートクリームの作り方
・レモンまたはチョコレートのパフ(1717年ロンドンで出版された「毎日の食卓ならびに病
気や怪我に効く食事療法のレシピ約300選ー良妻賢母と有能な乳母の必携書 第二版」(著マ
リー・ケティルビー)より)
・ラベンダー風味のチョコレートクリーム
・カウボーイ・クッキー
・「大昔風」ホットチョコレート
・チョコレート・ビスケットケーキ
・実験チョコレート・トリュフ
・パトリックのグアハナ・チョコレートとアルマニャックのムース
チョコレート、なぜかこの名には、魅惑とか魅力とか。悪徳の言葉が似合います。
実際、カトリックではチョコレートは悪とされていました。
チョコレートを好む人々は、自堕落な人々とイメージされていました。
私は見たことはないのですが、映画「ショコラ」が、チョコレート店の女主人と村の敬虔なカトリックの人々のチョコレートの悪徳と魅力を巡る物語りだった気がします。
17、8世頃、チョコレートは、ヨーロッパに上陸し、瞬く間に人々を虜にしました。
池田理代子の永遠の少女漫画の名作「ベルサイユのばら」にも、アンドレがショコラを運んだ
り、オスカルがロザリーにショコラを乞うシーンがあります。
当時のチョコレートとは、「ホットチョコレート」つまり飲むチョコレートでした。
まして、原産のメキシコでは、チョコレートは神々への捧げ物で、味も苦い。
甘くなかったんです。
それがどうやって、甘くなり、固形化したのか。そして、上流階級の人々の愛用品から、大衆化したのかが、書かれます。