「スペシャリテには罠をひとさじ」
著 アンドレア・ペンローズ 訳 和爾桃子
発行年２０１４年８月２０日
発行 ヴェレッジブックス
掲載レシピ
・ラムトリュフ
・スパイス入りホットチョコレート
・スタウト風味の濃厚チョコレートケーキ
・グアテマラ風スパイシーカカオボール
・カカオショートブレッド
・ミニ・ブラウニーカップケーキ
・スペイン風ホットチョコレート
・メキシカン・チョコレートクッキー
・塩キャラメル チョコレート風味
・ファッジ風コーヒーブラウニー
・ジン風味レーズンのチョコクッキー
・バナナとくるみのチョコレートケーキ
・ココナッツとチョコレートのひと口菓子
・黒い天使のケーキ
・チレ・チポトレ風味のチョコレート・ショートブッド
・バーボン風味の花形チョコレートケーキ
・サンブカ風味のひびチョコクッキー
・メキシカン・チョコレートプリン
・チョコレート・ピーナッツタフィー
・チョコレートとエスプレッソ風味のスペルトケーキ
・ミント風味のホットチョコレート
・四川花椒風味のモカムース
・ドゥルセ・デ・レチェとナッツバター風味のトリュフ
・メキシカン・タートル・チョコレート・ミンク
・ピリ辛チョコレート風味 ブサッド・プディング
チョコレートのレシピばかりのように、デザートによる殺人事件から始まるコージーミステリーです。
主人公は、没落貴族令嬢のアリアナ。
父の敵をおって、なんと男装して、コックとして働いていました。
ある日、その彼女が作ったデザートで人が死んでしまいます。
容疑者として負われるアリアナですが、その彼女をかくまったのは、なんと尋問してきた
政府関係屋のセイブルック伯。
アリアナは、セイブルックに殺人事件の捜査の協力を申し出るのでした。
舞台は、ナポレオンが生きている頃のイギリスです。
珍しい時代設定だと思います。
コージーミステリーは、現代や、ヴィクトリア朝が多いのではないでしょうか。
また、舞台装置として、株式会社の原型と思わせる貿易会社や、金融証券などの話が出ているので、金融に疎い人は少し読みにくいかもしれません。
ロマンスはあるけど、夫婦漫才に見えなくもない。
この二人は、夫婦になってからの方がおもしろそうです。
続刊は原書で刊行されているようなので、翻訳版も希望です。
