「スイートな王様」
著 水島みき
発行 秋田書店
掲載レシピ
第1巻 ・マンダリンソースのやわらかプリン
・桃の冷製スープ
第2巻 ・フォンダン・オ・ショコラ
・ガトー・オ・ショコラ
第3巻 ・豆乳のムース
・ガトー・バスク
・パンペルデュー
主人公のクルミは、料理はど下手だけど、食い意地が張っているほどに食べるのが大好きな女の子。
そんな彼女のお気に入りは、カフェ「エニグマ」のスイーツ。
さらに、マスターの夏流は、美青年。
食い気と恋愛が混ざり合って、毎日せっせと通っています。
ある日、ティータイムに出されたプリンを食べたクルミは、「美味しいけれどお母さんが作ってくれたのとちょっと違う」と言ってしまいます。
それが、夏流のスイーツ作りの心に火を付けます。
夏流は、クルミが言っていた「お母さんのプリン」を再現してくれます。
大昔に亡くなった母。その母の思い出の味に、クルミは、涙をこぼします。
その瞬間夏流に異変が。
やさしそうな雰囲気が一変し、妙な迫力でクルミに触れる夏流。
どぎまぎするクルミは、異様な風景を見てしまいます。
何かのエネルギーが自分から流れ、それを取り込む夏流。
正気に戻った夏流は、正気に戻り、詫びを入れ、自分の正体について語ります。
自分は吸血鬼だと。
血ではなく、生体エネルギーを吸って生きるのだと。
という感じで始まる、少女漫画です。
でも、恋愛よりは、スイーツが前面に出てます。
レシピも載ってますし、作中にはスイーツ作りのヒントが載っています。
どっちかというとラブコメディーですね。
でも、後半は夏流の過去が出てきたり、夏流の吸血鬼としての特質を狙う研究家が出てきた
りと、なかなかシリアスな展開が続きます。
私は、漫画版で持っていますが、いま、電子版がでているようです。
画像は、その電子版です。
載っているレシピは、なかなか本格的です。
レシピ提供は、著名な料理研究家の脇雅世です。
興味のある方は、手にとってみてください。