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膳文庫

 レシピ付き漫画や小説等を収録した文庫です。  

夢色パティシエール第7巻



「夢色パティシエール」第7巻
 著 松本夏美
 発行 集英社
 発行年 2010年8月17日
 掲載レシピ
・マシュマロ
・フランボワーズムース

あらすじ

 グランプリ準決勝。
 今朝のアンリと天王寺の様子を目撃して、調子が狂ってしまういちご。
 しかし、バニラや樫野の支えにより何とか立ち直り、作品の仕上げに集中する。
 そして、作品は完成。
 チーム天王寺は、心に抱く夢を、
 チームいちごは、夢にむかうを表現した。
 審査は、接戦を極めるも、チームいちごは敗退してしまう。

 そして、チームいちごは帰参し、いちご達は新たな局面を迎えることに。
 樫野、安藤、花房は、高等部へスキップし、いちごは一人、サロン・ド・マリーへ行くこと
に。
 サロン・ド・マリーは、学生のみで経営する喫茶店。
 毎日美味しいスイーツを目当てにたくさんのお客様が詰めかける人気店。
 そこで、アンリ先生からパティシエの基礎を学ぶようにと言われたいちごは、てっきり厨房に
入るものと思っていたが、あてがわれたのはウェイトレス。掃除に皿洗いと雑用係。
 おまけに、先輩達の風当たりは強く、いちごはついに飛び出してしまう。
 けれど、樫野に差異化し励まされ、いちごはサロン・ド・マリーで頑張っていくことを決意す
る。


 巻のほとんどが、グランプリ準決勝ですが、私が注目したのは、巻の後半、いちごがサロン・ド・マリー入りした話です。
 アンリ先生、ちゃんといちごに説明しとけよ。
 サロン・ド・マリーとはどんなところなのか、聞いたりもしないいちごもいちごですが。
 あと、同じフロアの先輩達が、少々情けない。
 次巻で分かるのですが、サロン・ド・マリーに入るのは大変なこと。
 厳しい入学試験をパスして入ってきた。
 なのに、いくらグランプリ準決勝に進出したとはいえ、中等部が入ってくるのは悔しい。
 で、いじわるする。
 おいおい、と思うのです。
 そんなことで、傷つくプライドってどんなけ高くて繊細なのって感じです。
 とくに、フロアチーフの山根がまたひどい。
 チーフというまとめ役でありながら、つんけんするのはいただけません。
 いちごが意地悪しても堪えないのが、余計に頭が来るのでしょう。
 天然は時に、人をいらだたせます
 気が強く、向上心や野心が高く、現状が上に行きたいのに中々行けないと焦っているタイプは
特にそうです。
 さすがにいちごも堪えましたけど、樫野に励まされ、値がポジティブなのも手伝って、頑張ると決めたいちご。いちごのサロン・ド・マリーでの奮闘はまだまだ続きます。


 
 




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プロフィール

HN:
神乃有月
性別:
女性
自己紹介:
膳文庫(かしわでぶんこ)管理人です。
歴史と料理本が好きです。
現在は、レシピ付き本を日々捜索中です。

 

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