「パティシエすばる 記念日のケーキ屋さん」
著 つくもようこ
発行 講談社
発行年 2013年4月15日
掲載レシピ
・口どけチョコレート
パティシエすばるシリーズの3冊目です。
あらすじ
すばるたちは、黒い森のケーキでコンテストに出場することを決め。マダムクロエに作り方の
レッスンを頼みます。
一方のマダムクロエもコンテストの主催者からの手紙で、このコンテストが並のものではない
ことに気づきます。
黒い森のケーキを作るのはかなりの技術と根気がいります。一応説得してみるマダムクロエですが、すばる達のキラキラした目を見て、思い出します。この目を持つ者はどういう者なのかを。
すばる達の願いを聞き入れ、さっそく黒い森を作るためのレッスンが始まります。
そんな中、アトリエにまた新しいお客様が。
そのお客様は悲しい記念日のケーキを注文します。
悲しいことがおこったら、その日を記念日にして食べるケーキ。
そんな感覚が分からないすばるとカノンは、困惑します。
でも、渚は何となく分かるようで・・・。
この巻で、すばる達は、チョコレートクリームとチョコレートケーキの他にシュクレの作り方を習います。
シュクレというのは飴細工のこと。
アレって、相当熱いらしいんですよ。
手袋はしても薄いですから、熱は伝わります。
それに耐えながら、飴をこねて、綺麗に細工にする。
パティシエは、根性も必要なようです。
体育会系的な要素と芸術家要素が必要なようです。
それぞれが欠けていて、3人で互いを補うすばる達。
でも、ラストであることに気づくのです。
この巻は3人が、また一歩、大人になった記念日のようでした。