「アイスクリームの歴史」
著 ローラ・ワイス 訳 竹田円
発行年2012年3月22日
発行 原書房
掲載レシピ一覧
・メアリー・イールズ婦人のアイスクリーム
・ハンナ・グラッセのアイスクリーム
・リチャード・ブリッグスのアイスクリーム
・モンティセロのアイスクリーム
・「フィラデルフィア婦人」のアイスクリーム
・シナモン・ショウガ・ライ麦パンのアイスクリーム
・アイスクリーム・コーン
・バニラ・アイスクリーム(フィラデルフィア風)
・チョコレート・アイスクリーム・ソーダ
・パープル・カウ(紫の牛)
・オーバー・ザ・トップ・サンデー
・チャプスイソース・フォー・サンデー
・バナナ・スプリット
・アイスクリームの植木鉢
・ボヘミアン・ガール
・チョコレート・マシュマロ・サンデー
・スイートコーン(トウモロコシ)のアイスクリーム
・ロックフォールチーズと蜂蜜のアイスクリーム
・ココナッチ・アイスクリーム・サンドイッチ
・青のりのアイスクリーム
・バナナーペカン・アイスクリーム
・バニラ・ジェラード、バナナ&カレー入り
・エッグノック・アイスクリーム
・アボガド・アイスクリーム・パフェ
・スモークサーモンのアイスクリーム
アイスクリームが、嫌いという人は、好きという人よりも大変少ないでしょう。
古来より、甘い物は貴重、さらに貴重な物が夏場の氷でした。
日本は、古来より、奈良において冬場にとった氷を氷室に入れて保存し、夏にいただくのは、時の権力者の贅沢でした。
甘いと冷たい、その二つが組み合わさった贅沢品がアイスクリームだったのです。
本所では、そのアイスクリームがどのように日常の食品となり、大衆化したかが、書かれています。
アイスクリームを題材にした写真や、イラストや絵も載っていますが、へぇと思ったが、ピカソの絵です。ピカソも書いていたんですね。1937年の先品で、ゲルニカを書いていた頃なので、裕福になった頃だと思います。
マリー・ローランサンの伝記で少し出てくるのですが、第一次世界大戦前で、その頃は評価されず、貧乏だったようです。
あと、1960年に撮影された、パリのカフェにて、アイスクリームを食べる女性の写真ですね。白黒写真なのですが、おそらくアイスクリームを持った器は、銀色をしているのだと思いま
す。銀色の詰めたい器がアイスクリームの白に映えるんです。
でも、この組み合わせ、あまりちまたで見かけません。
日本のアイスクリームショップで提供されるアイスクリオームは、そのほとんどが、神カップに入っています。(コスト削減のため)。
カフェに入っても、たいていはガラスの器ですね。
涼しげですが、しかし、映えない。
高級ホテルのラウンジのアイスクリームは食べたことありませんが、銀色の足の高い器で提供されると、おおって思います。資生堂パーラーはそうだったような気がします。さすがは日本初のソーダ・ファウンテンのお店。
ソーダ・ファウンテンの項目で、資生堂のことも載っています。
アメリカのドラッグストアをまねて作られたと書かれています。
このドラッグストアは、今日本各地で展開中の薬や雑貨何度を売っているお店ではなく、当時のアメリカの薬局のことです。ソーダを作るのに薬品が必要でしたから、薬局にカフェを併設して、ソーダ水やアイスクリームを提供していたのです。だから、アイスクリームの店なのに、ソーダ・ファウンテンと行ったのでした。