忍者ブログ

膳文庫

 レシピ付き漫画や小説等を収録した文庫です。  

夢色パティシエール第10巻




「夢色パティシエール」第10巻

 著 松本夏美
 発行 集英社
 発行年 2011年10月19日
 掲載レシピ
・スフレチーズケーキ


あらすじ
 スイーツ精霊達の帰還を願い、女王象にお菓子を捧げ、謎の光に包まれていちご達。
 目を覚ましたそこは、なんとスイーツ王国。
 召喚したのは女王マリー。
 いちご達の願いを聞き入れた女王は、いちご達にチャンスを与えます。
 それは、ジュリの立太子式で、フランス校に負けないすばらしいケーキを作ること。
 それで、国民の心を動かせと言われたいちご達は、奮闘することを決意します。
 城の厨房にて、宮廷パティシエたるスイーツ精霊や、フランス校の実力を見たいちご達は、
気をされますが、スイーツ王国と人間界二つの世界を繫ぐケーキを作ると思い立ち、当日まで日
夜奮闘します。
 そして、立太子式当日。
 フランス校が絶賛される中、いちご達のケーキが出されます。
 二つの世界を繫ぐケーキは、国民の心、そして、ジュリの心を強くさせます。
 次期国王としての気概を見せるジュリ。
 ジュリの日本校への精霊帰還要求に、一同賛成。
 精霊達は、日本校へ帰還することに。

 日本校では、皆が精霊達の帰還を待っていました。
 いちご達の王国でも活躍は伝えられており、いちご達は、フランス校へ留学することに。
 フランス校へ行く慌ただしい日々の中、いちごは樫野へ思いを伝えます。
 樫野も伝えます。
 「バースデーケーキもウエディングケーキも大好きなやつのケーキは俺が作る」

 こうして、チームいちごはフランス校へ旅立ちました。
 そして数年後、フランスパリにて新しいパティスリーがオープン、底にはいちごと樫野の姿がありました。

 
 夢色パティシエール本編最終巻です。
 駆け足展開でしたが、大団円となりました。
 立太子式で、いちご達の作ったスイーツはフランス校より華やかさに欠けるものの味とテーマ
で勝負という感じでした。
 けれど、あの場面で一同を動かしたのはジュリの国のトップとしての気概でしょう。
 スイーツ王国の政界では、ジュリが病弱で、女王の国のため、影で大臣のアザランに好きかってさせられているという風評が立っていました。
 そのアザランに対抗できる気質をジュリが持っていると言うことが、一同に安心を与え、力に
なったと思います。


 一方の日本校、サロン・ド・マリーでは、いちごがコンペに出したレモンムーンが大好評。
 あんな騒ぎがあってもちゃんとコンペしてたんですね
 でも、厨房で、いちご達がスイーツ王国に精霊を取り返しに行ったことが話題になって、その結果に気が気でない様子。
 で、いちご達が帰ってきたのが、なぜかそこの厨房のオーブン。
 なぜそこなのか?でも、底の方が精霊達が早くパートなオーの元に返れますからね、
 なにせ、サロン・ド・マリーのスタッフほぼ全員が精霊持ちでしたから。

 さて、本編ではいちご達がフランス校へ行くというところで終了しますが、番外編が続きます。
 一つが、お嬢との結託話で、もう一つがアンリ先生と天王寺の恋の行方です。
 アンリと天王寺の話では、天王寺に惚れていたらしい海堂は出てきません。
 海堂もお坊ちゃんなので、天王寺家の問題で麻里に政略結婚話が持ち上がったとき、立候補し
そうだったのに。すでに諦め、他にターゲットを見つけていたとか?
 アンリも麻里もパティシエの腕は一流ですが、その他のこととなると微妙らしい。結局チームいちごが二人のために立ち上がります。
 無敵だな、チームいちご。

 さて、本編は終了しましたが、つぎにパリ編が始まります。
 樫野と二人でパティスリーをオープンしたいちご・
 二人の奮闘はまだまだ続くのでした。、

 
 


PR

コメント

プロフィール

HN:
神乃有月
性別:
女性
自己紹介:
膳文庫(かしわでぶんこ)管理人です。
歴史と料理本が好きです。
現在は、レシピ付き本を日々捜索中です。

 

リンク